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『 照柿 』 高村薫 著

「 照柿 」 高村薫 著 1994.7.15 株式会社講談社

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兄弟同様に育った男2人、
それぞれに複雑な過去を背負い警視庁の刑事と鉄工所の労働者として
今も背中に重いものを背負って、18年ぶりに出会う。
ここから悲劇の最終章に向かって物語が進行していく情景を描いた大作である。

作者はサスペンスものを得意とする女流作家。
日本推理作家協会賞や直木賞を受賞している実力派である。

しかしこの作品に限っては(?)、他作品にみられる歯切れの良い文章や
情景描写が影をひそめているようだ。
登場人物の心の状態を表現する情景の描写に色彩が使われているのだが、私にはもう一つピンと来ない。冗長な表現になっているように思える。

「照柿」は殺人事件の「血」の色を表しているようであるが、よくわからない作品である。
またいつもはち密で大胆な構想と表現力を持つこの作家らしくなく、大阪生まれにしては、たとえば「環状線」の内回り・外回りがま逆になっていたり、「都島区」が「大正区と「福島区」の隣に引っ越したりといった杜撰さである。

私は、この著者のものとしてはあまりお勧めできない作品・・・・。



本の森カフェ・読後川柳
「 殺人も 殺すほうには 理屈あり 」



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by yutorisuto | 2015-06-22 14:16 | 歴史・経済小説