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『 秀吉神話をくつがえす 』 藤田達生 著

「 秀吉神話をくつがえす 」 藤田達生 著 2007.9.20 講談社現代新書

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「豊臣秀吉」は今でも大阪では「大阪城」とともに「太閤はん」と親しまれ、人気が
高い。(その分。割をくって徳川家康は悪役イメージで人気がない)

ぞうり取りから一軍の将へ、信長の死後は重臣筆頭から天下人へ、秀吉の姿は下克上
の戦国時代を代表するヒーローであった。
その輝かしくも痛快な一代記は秀吉の存命中から、お伽衆の大村由子が著した
「天正記」などの豊公能によって形作られ、死後「太閤記」などの作品や太閤記物と
呼ばれる浄瑠璃や歌舞伎などによって語り継がれてきた。
明治維新以降は庶民の英雄から一転、大陸進出を目指す「軍国主義の象徴」として
教育現場などにおいてももてはやされた。
戦後の平和国家日本では、その天下統一事業が戦国の世を終わらせるためのものだと
「平和の実践者」へと大転換を遂げる。

秀吉神話は彼の持つ(作られた)イメージの底抜けの明るさから、現在にいたるまで
庶民から支持され続けている。

しかし著者は秀吉の天真爛漫な笑顔の下に隠された実像は、
1.自らの権力欲のためには手段を選ばず、非常な謀略でライバルたちを次々と
  蹴落としていった策士であった。
2.本能寺の変をあらかじめ想定していた可能性がある。(中国大返し)
3.権力を手にしてからは信長に劣らぬ残虐行為を行った
4.民衆に対しては過酷な圧制を敷く独裁者だった

この本を読んだあとあなたの秀吉イメージは変わるでしょうか?




本の森カフェ・読後川柳
「 ヒーローも 裏から見れば 策略家 」





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by yutorisuto | 2015-06-03 14:30 | 歴史・経済小説