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『 炎環(えんかん) 』  永井 路子著

「炎環(えんかん)」  永井 路子著 2012.6.10 文春文庫


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作者が昭和40年春の第52回直木賞をとった受賞作の文庫版である。
受賞から」でもすでに49年を経ている。しかし時代物の利点で、今読んでも古めかしさは全くない。4編の連作は「それぞれ長編の一章でもなく、独立した短編でもありません。
一台の馬車につけられた数頭の馬が、思い思いの方向に車を引張ろうとするように、一人一人が主役のつもりでひしめき合い傷つけあううちに、いつの間にか流れが変えられてゆくーーーそうした歴史というものを描くためのひとつの試みとしてこんな形をとってみました」と著者は述べている。

四編は「義経を絡ませた源頼朝とその弟,阿野禅師・全成(義経の兄・幼名今若)」「鎌倉幕府創成期における梶原景時の生きざま」「全成の妻・保子(頼朝の妻・政子の妹)の心のひだ」
「北条四郎(時政の子)の権力への道」を描いて、それぞれが独立した時間も前後する物語でありながら、どこかでつながり、大きな歴史の中で武家の世の流れに合流していく。

時間の流れが前後し、少し混乱しつつも歴史の面白さを感じさせてくれるおもしろい作品。





本の森カフェ・読後川柳
「 それぞれが 勝手に生きて 流れ合流 」






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by yutorisuto | 2014-04-14 13:27