『 財務省 』 榊原英資 著
2014年 03月 04日
「 財務省 」榊原英資 著 2012.6.新潮新書

歴代の政権をコントロールし、省庁の中の省庁といわれ霞が関に君臨する財務省は巨悪なのか、「ミスター円」と呼ばれた元大蔵省財務官の榊原英資氏のどちらかといえば「財務省肯定論」といえるでしょうか?
著者は財務官僚がどのように政治とかかわり、国を動かしているか、特に庶民からは見えないトップクラスの人事に絡めて、その実態を解き明かしている。
その意味では興味深い本ではあるが、著者はやっぱり元高級官僚であり、その視点からの見方であるのは、少々気になる。
たとえばトップクラスの天下りやわたりについて述べられているが、当然のこととして書かれていて、そこには批判はない。
また「日本の公務員の数は他の先進国に比べて圧倒的に少なく、かつ全公務員に支払われる給与総額はGDPの6%と先進国では最低」といった表現があるが、これは特殊法人の存在や高額所得者であるキャリア官僚の給与待遇を総額の中に隠して、ごまかしているようにも思える。
本の森カフェ・読後川柳
「 官僚が 偉い日本は 良い国か 」
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by yutorisuto
| 2014-03-04 13:23
| 経済