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『 海国記(上下) 』 服部 真澄 著

「 海国記(上下) 」 服部 真澄 著2018.1.1 新潮文庫


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源平の争いに勝ち残った平氏三代(正盛・忠盛・清盛)は、西国からの「海の道」のもたらす
「利」を理解し、その財物を朝廷に献じることでその地位を上昇させてきた一族である。

国造りに隣の大国「宋」との交易による利益を最大に活用するために、清盛は神戸の福原に
都を移したほどである。

この著者の作品は女性には珍しく(失礼?)、いつも大きな構想で描かれている。
以前この欄で取り上げた「KATANA カタナ」はアメリカの銃規制ガテマであったが「海国紀」は、平氏3代の大きな時間の流れを大河と伏流水として、交互に描くことによってメリハリの利いた読み応えのある大河歴史小説を作り出している。

ただこの「海の道」のもたらす利で皇居や寺社を造営すると、関わった貴族や諸国の国主(受領)たちが潤った事が書かれているが、そこには当然あったと思われる搾取された庶民は出てこない。
その点が少し残念である。



本の森カフェ・読後川柳
「 海の道 極めた平氏 海に死す 」







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by yutorisuto | 2013-11-27 13:23 | 時代小説