日々読み続けるyutorisutoのひとりごと


by yutorisuto
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「日本人ルーツの謎を解く」 長浜浩明 著 2010.5.27 展転社


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著者は東京工業大学大学院卒業後、設計会社で35年余にわたり、
東京駅八重洲口をはじめとして、200余件に及ぶ建物の空調・衛生設備設計に従事した技術者である。
その合い間(?)に「文型ウソ社会の研究「古代日本{謎}の時代を解き明かす」 「脱原発論を論破する」などの著書がある多才なひとである。

この本では、日本人のルーツは朝鮮半島にあり、
「弥生時代」は米つくりとともに半島から人口の大量流入があり、
縄文人を従えて支配層を形成したという常識に対して
南方から島伝いにやってきた人々がルーツであり、
逆に一部は九州から半島に進出したとする考えからその論拠を展開している。

「水田稲作」「年代測定法・炭素14年代」「古墳」「DNA人類進化学」「Y染色体}などを検証しながら、朝鮮人ルーツ説を否定していく。

私が一番納得したのは、「日本語」である。
日本語は独自の言語体系を持つ独立した言語であるという。
弥生人が半島人の大量流入によって成立したとすれば、今の日本語はなく、朝鮮語に近いものに待っていたのではないかという私の今までの疑問が氷解したことである。

染色体の話などよく分からない部分もあるが、
日本人ルーツ論の常識を覆すひとつの主張として大変面白い読み物である。



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「 日本語は 独自の言葉 大切に 」




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# by yutorisuto | 2015-05-19 15:04 | 歴史・経済小説
「本能寺の変 431年目の真実」」明智憲三郎 著 2013.12.15 文芸社文庫

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「時は今 雨の下しる 五月かな」 
「敵は本能寺にあり」、明智光秀が謀反により織田信長を討った「本能寺の変」はあまりにも有名だ。
謀反の理由として「暴君信長に虐げられていた」 「中国攻めの秀吉の配下に突くことを命じられた」 「光秀自身の天下人への野望」などが歴史上、定説となっている。

光秀の直系の子孫である著者が、この定説に真っ向から挑戦した力作である。
著者によれば、定説は天下人になった「秀吉」が後になって、都合のいいように書き改めたものであるとのこと。

現存する資料を読み解く「歴史捜査」の手法によって導かれるその真実は?
答えはやっぱり本書を読んでからのお楽しみにとっておきますが、結論は私達の歴史上の常識からは、全くかけ離れたものになっており、歴史好きにはたまらなく面白い読み物である。

歴史的に正しいかどうかは別として・・・・



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「 家康は 待つだけの人でない 果敢さも 」



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# by yutorisuto | 2015-05-15 13:00 | 歴史・経済小説
「国境のインテリジェンス」 佐藤 優 著 2013.3.31 株式会社徳間書店



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茶者の「佐藤 優」はかって(2002年)「ムネオハウス」と揶揄された
[鈴木宗男」に連座して背任罪に問われ、700日を超える常識外れの拘留期間を経て
2009年最高裁の上告棄却で判決が確定するまでの間、「国策捜査」(?)と戦った元外務省のノンキャリア官僚。

その後は創作・言論活動によって政治と外交の分野で
鋭い官僚体制批判を繰り広げている国際問題に関する気鋭の評論家・批評家である。

氏によれば
「国家公務員試験や司法試験」に合格して採用された官僚は、世界で自分たちが一番頭がいいと勘違いしている人々によって構成されている。
日本の官僚採用システムは、典型的な後進国スタイルだ。

明治維新以来、近代化を急いだために、とにかく記憶力がよい若者を集め促成栽培した。
これらの難関といわれる試験に合格するためには教科書(基本書)を2,3冊読んで、その内容を正確に記憶すればよい(必ずしも理解する必要はない)。
そして、その後は耳学問と経験を積んでいけば、国家運営できるというのが官僚の発想だ。

こんな不勉強な官僚と官僚に操縦される政治家が担う国際問題と外交は、間違いだらけで日本の
国益を損なうばかりである。

本書ではそのような危うい日本の外交に関する問題点を具体的な問題ごとにあぶり出し、
解決策を示している。

今、日本の外交に関する諸問題についての解決策を具体的に提示できる言論人の一人であることには間違いない。

佐藤 優 
佐藤 優 


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「 外交を 任せておけぬ 外務省 」



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# by yutorisuto | 2015-04-28 14:59 | 政治・社会
「誰か Somebodey」宮部 みゆき 著 2007.12.10 文春文庫


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宮部みゆきは「直木賞」をはじめ「芳川栄治文学賞」「山本周五郎賞」「日本SF大賞」など
数々の賞をとっている稀代のストーリーテラーだと言われている。

この作品でもその本領がいかんなく発揮されている。
明るい穏やかな日常性の中に、それだけに、なにか訳の分からない恐ろしさもあって読者を引き込んでしまう。

彼女の作品の登場人物は連作的に他の作品の中に再登場することがある。
この作品の主人公「杉村三郎」はその後「名もなき毒」で再登場している。両作品ともテレビドラマ化されている。

そういえば宮部作品はテレビドラマ化されやすい雰囲気を持っているようだ。




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「 日常の コーヒーを飲みつつ なぞ解きを 」







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# by yutorisuto | 2014-09-12 14:30 | 小説
「同期」今野 敏著 2012.7.13 講談社文庫


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この作家のお得意の警察もの。警視庁捜査1課の若手刑事が主人公。殺された暴力団員の捜査
で、組織犯罪対策部が行う組事務所の家宅捜査を応援中、逃げ出した組員を追いかけたが、
逃走犯から突然、発砲され、危うく同期入庁の友人に助けられる。友人は公安部門に所属している。

その友人が突然「懲戒免職」になり、連絡が取れなくなり、人事部門に問い合わせても、人事記録が抹消されていて所在がつかめない。

友人を探しながら、暴力団員殺害事件に取り組む若手刑事は、警察庁や警視庁公安部が絡む
難しい状況の中で、公安部門のキャリア警察官僚や現場一筋のベテラン刑事の間でもまれながら大きく成長していく。

この作者の登場人物は、最初は組織をバックに横暴な態度をとっていても、いずれ「おそれいりました」となるのが分かっているので、安心して読み進められるが、そこまでの過程は
やはりハラハラでお面白い読み物である。



本の森カフェ・読後川柳
「 警察は 上が威張るが 下も負けず 」





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# by yutorisuto | 2014-09-04 13:54 | 小説