日々読み続けるyutorisutoのひとりごと


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「インパラの朝」(ユーラシア・アフリカ大陸684日)中村安希著 2009.11.18 ㈱集英社



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第7回開高健ノンフィクション賞受賞作。
26歳のうら若き女性が3年間働いて貯めた160万円を用意して2年間47カ国をめぐる旅にでる。行く手は貧困と紛争、汚染や疫病、腐敗した政治とテロ、「危ない」世界である。本書の章の切れ目ごとに地図上に行程をなぞってあるが、とてつもない旅程である。
文字通り、危険と背中合わせの無鉄砲さである。よくこんな旅ができたものだと感心させられる。しかも言葉も通じない、人々の間に入っても心を通じ合って前へ進んでいく。
そのほとんどは貧しい地域、人々である。先進国、富裕国からの身勝手な国際援助やボランチィアの在り方にも疑問を感じ、単なるお金や物のやり取りではない人々との心のふれあいの大切さを感じ、訴えている部分が読む者の心にしみこんでくる。

ケニアの草原で、朝日を身体いっぱいに受けて一人、すっくとたたずむ気高く、誇り高いたたずまいのインパラにアフリカ人の誇りを象徴的にみている。
、インパラはアフリカのサバンナに生息するカモシカに似た動物で、走る時は走行速度は時速60キロメートルに達し、跳躍は高さ3メートル、幅10メートルに達する。

帯カバーに作者の写真があるが、きりっとした、なかなかの美人である。





本の森カフェ・読後川柳
「 朝日浴び 貧しさ蹴飛ばす 誇りかな 」





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by yutorisuto | 2014-07-31 15:26
「アトランティス殲滅計画を阻め!(上下)」アンディ・マクダーモット著 2012.9.25 ソフトバンク文庫


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1974年イギリス生まれの冒険小説のホープのデビュー作。
アトランティスは欧米の冒険小説界ではもっともポピュラーなテーマであり、誰もが知っている伝説、さまざまな可能性が想像されつくした題材をデビュー作に選んだ作者の意気に拍手を送りたい。

アトランティスといえば太平洋か太平洋の海底に沈んでいるイメージがあるが、この小説の主人公、アメリカ人の若い女性考古学者が駆け巡る舞台はイランの砂漠、ブラジル・アマゾンの奥地やヒマラヤの山中、ジブラルタ海峡近くの海底など、その広がりに驚かされる。

内容は恋と冒険のオンパレードで、荒唐無稽に感じられるかもしれないが、そんなことにはお構いなしに我々を引っぱりまわしてくれる。

読者としては引っぱられてついていくしかない。




本の森カフェ・読後川柳
「 太古から 眠る遺跡も 目をさます 」







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by yutorisuto | 2014-07-16 14:06 | 小説
「 背負い富士 」 山本一力著 2009.2.10 文春文庫



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「旅行けば 駿河の国は茶の香り・・・・」ご存知「広沢虎造」の浪花節の歌いだしである。

「清水の次郎長」は「国定忠治」とともに、かっては講談・浪曲・映画・演劇の世界の大ヒーローである。
特に次郎長は「さあ来いと富士を背中に背負って立つ、男の中の男一匹」「街道一の大親分」であり、多くの人の記憶の中には、大政・小政や森の石松に囲まれた大親分の姿が残っていると思うのですが、この本では明治26年まで生きた次郎長を見送った幼馴染の「音吉」の語る少年のころからの次郎長像が珍しい。

時代物・人情ものに優れた著者の語り口はよどみなく、読みやすく面白い作品に仕上がって
おり「次郎長」をあまり知らない若い人にも是非読んでほしいと思う。





本の森カフェ・読後川柳
「 茶の香り すれば口から 浪花節 」




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by yutorisuto | 2014-07-04 12:50 | 時代小説