日々読み続けるyutorisutoのひとりごと


by yutorisuto
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「悪の教典」上・下

「悪の教典」上・下 貴志 祐介 著 2010.7 文藝春秋

本の森カフェ・読後川柳
「 人気者 一皮剥けば 殺人鬼 」

帯カバーに「週刊文春ミステリーベスト10 第1位」とある。
単行本上下2冊の大作である。それもそれぞれ、およそ4センチメートルほどもある
大作である。「別冊文藝春秋」に2008年7月から2010年7月まで25回にわたって
連載されたとのこと。

主人公の高校教師は、一見有能で明るく、生徒の(特に女生徒からの)人気ナンバー1で、
上司である教頭の信頼も厚く、実質的に学校を切り盛りしている。
物語はこの高校教師が早朝からやってきて眠りを妨げる、気味悪い2羽のカラスのうちの
1羽を電流を流す仕掛けを作って殺してしまうところから始まる。
彼は元来、情の部分で欠落した部分があり、自分の都合で殺人を繰り返し、最後には受け持ち
クラスの生徒全員を殺害しようとし、生徒達との戦いがクライマックスになり、いやその先の
結末は書かないほうが、いいでしょうね!

それにしても気味の悪い小説である。こういうホラー・オカルト作品が好んで読まれるというのはどういうことかよく分からない。私の理解を超えている。
とは言いながら、素直で軽妙で、むしろ明るい文章に乗せられて最後まで読みきって
しまったのですが・・・・
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by yutorisuto | 2012-10-31 15:51 | 小説
「KATANA カタナ」 服部 真澄 著 2010.6 角川書店

本の森カフェ・読後川柳
「 かたな狩り つよ~い権力 ないと無理 」

2012年7月20日アメリカ・コロラド州、人気映画「バットマン」上映中の映画館で
銃乱射事件がおこった。死者15人負傷者58人の惨事である。
現在アメリカ大統領選挙がたけなわである。しかしオバマもロムニーも銃規制にはい一言も触れない。選挙の行方を左右するといわれる「全米ライフル協会」の意向をはばかって、アメリカは何時までたっても「銃の呪縛」から逃れられないといわれる。

さて「KATANA」は女流作家「服部真澄」氏の「銃規制」をテーマにした、ちょっと
コメディ風の風刺を利かせた大作である。

2期目でもう選挙の心配のない大統領が日本の「豊臣秀吉」の「刀狩り」にヒントを得て
KATANAプロジェクトを計画する。
推進役の一人はどういう訳か、日本人の元傭兵。作戦は全米に氾濫する「銃」を全て
「非殺傷性銃」に取り替えてしまおうというとほうもない大作戦である。
つまり命中しても死なない銃だけを認めようというもので、莫大な軍事産業の利害も絡み
人類の未来をも一変させるかも知れないプロジェクトの行方は?

女流作家ながら(失礼?)スケールの大きな国際的な物語である。





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by yutorisuto | 2012-10-24 10:55 | 小説

「これからの保険選び」

「これからの保険選び」 恒畑 光哉著 2012.6 幻冬社



本の森カフェ・読後川柳
「 保険プロ 自分の保険 どうしてる? 」



保険のプロ ベスト30人が教える・・・・とサブタイトルがついていて、消費者向けの
本かと読み始めたが、どうもそうではないようだ。

どちらかと言えば同業の保険募集人が勉強のために読む本だと思った。もちろん一般の人が「保険選び」ではなく「代理店選び」の参考にするのは一向にかまわないですが・・・・

「私が入っている保険」という欄があり、いわゆるプロといわれる人の背景や考え方が
垣間見えて面白かった。





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by yutorisuto | 2012-10-23 09:40 | 経済

「悼む人」

「悼む人」 天童 荒太著 2008.11 文藝春秋

本の森カフェ・読後川柳
「 悼まれる 人は気づかず 浮かばれる? 」

いつの頃からか、全国の事故や犯罪で亡くなった場所を尋ね歩き、「悼ん」で歩く青年が
いた。彼は新聞や雑誌の記事の「現場」を訪れ、付近で聞きまわる。
「彼(彼女)は「どういった方に愛され、どんな方を愛していたのでしょうか。どんな事で、人に感謝されたことがあったでしょうか」
当然ながら、人に怪しまれ、宗教活動と間違われ、悪意はなくても人の傷口を知らずに
えぐってしまうこともある。訴えられて警察の世話になることもしばしば・・・・

純粋そのものの青年は何故「悼む人」になったのか?何故「悼む人」であり続けるのか?
青年の歩く道を縦糸に、横糸には末期がんで死を目前にする母、青年のせいで恋人と離別を余儀なくされシングルマザーになろうとする妹、週刊誌の悪徳契約記者、夫殺しの懲役を終えて出所したばかりの女性などを織りなし、色模様を染め上げていく。

著者独特の少しミステリアスな不思議な世界にいつの間にか引きずりこまれてしまう。
第140回直木賞の受賞作品。現在「向井 理」主演の舞台が全国を公演中のようです。






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by yutorisuto | 2012-10-22 11:02 | 小説
「鈴木宗雄が考える日本」 鈴木宗雄・魚住昭・佐藤優著 2012.4 洋泉社


本の森カフェ・読後川柳
「 甦る パワーを生かせ 国政に  」



「疑惑の総合デパート」といわれ、2010年9月懲役2年の実刑が確定し、議員資格剥奪中の「鈴木宗雄」新党大地・真民主代表が事実上、復権しつつあるようだ。

著者の一人、魚住氏によれば「鈴木宗雄」は田中角栄・竹下登・金丸信・野中広勤・小沢一郎・小渕恵三に連なる流れの政治家である。その政治手法は公平分配を重視するもの
だった。エリート官僚からすればたいして学歴もない人間が、何故、自分達を意のままに
操ろうとするんだと我慢ならないことであり、特捜検察の捜査は官僚の自己防衛本能に
よりものだったと断じている。

鈴木氏は「小泉政権のころから政治に情が失われて新自由主義的な政策が推し進められ、勝ち組・負け組だとかで、モノ・カネが人間の価値までをも測る尺度になってしまい、
ゲーム感覚で金儲けした人が時代の寵児扱いされるようになった」時代の変化の中で、
「政治とカネ」の問題の根本は、「祝い金」だといって400万、500万のカネが動く政治が国民に受け入れられなくなっていることに気づかされたという。

佐藤氏によれば、対ロシア外交において、鈴木氏の力は欠かせないし、政治家と官僚が
噛み合っていない今の政治の中で、「情」の政治を唱える「鈴木宗雄」の復権が必要で
あるという。

あれほどのバッシングを受けたにもかかわらず、よみがえりつつある一人の政治家を知る
上で、手ごろな小冊子(新書版)である。





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by yutorisuto | 2012-10-20 14:32 | 政治・社会

「BOX! ボックス」

「BOX! ボックス」 百田 尚樹著 2008.7 太田出版

本の森カフェ・読後川柳
「 天才は 人並み外れた 努力家だ!  」

「BOX!」とは、ボクシングでレフリー(主審)がリング上で、対戦する二人の選手達に
対して「戦え」という合図の掛け声。かつてはプロの試合では「ファイト」といっていた。
天才的なボクシングセンスを持ち高校NO1に挑む少年と、その幼なじみでスポーツは全くダメだが、いじめた相手を見返したくてボクシング部に飛び込んだ優等生の少年の二人。
ついにはリング上で戦うことになる二人の友情とボクシング生活をまっすぐに記した青春
スポーツ小説。あまりにまっすぐ過ぎてかなり物足りない気もするが、スポーツオンチの高校生が教えに忠実に、人並み外れた努力を重ねついにチャンピオンに・・・
スカッと爽やかな後味で、ボクシングを知らない人にもルールや練習方法も解説つきで
楽しめる。

著者は「探偵!ナイトスクープ」など多くの番組を手がける放送作家でもある。
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by yutorisuto | 2012-10-19 13:43 | 小説

「日本中枢の崩壊」

「日本中枢の崩壊」 古賀茂明著 2011.5 講談社

本の森カフェ・読後川柳
「 官僚を 辞めさせられて 輝きが増す 」

著者はいわゆる改革派の脱藩官僚で、大阪府市特別顧問、「大阪維新の会」のブレーンの
一人である。この本は「東日本大震災」直後の2011年5月に発売され、大きな反響を
呼んだものである。1年5ヶ月たった今、読んでも指摘されている問題点はなんら変わりなく、その間まるで時間が止まっていたかのようだ。
ところで日本中枢の崩壊とは何か? 古賀氏は次のように述べている。

民主党は政治主導を掲げて政権交代を成し遂げたが、相変わらず官僚主導を脱皮できない。
というより、ますます「依存」がひどくなっているようだ。「官僚は優秀」といわれるが、福島原発の事故処理を見て優秀なはずの官僚がいかに無能であったかが明白になった。
原子力村という閉鎖空間にどっぷりつかってガラパゴス化した産官学連合体も恐ろしい。しかしこれらは決して今日始まったことではなく、何十年間という歳月をかけて築かれた日本の構造問題そのものであり、それが未曾有の危機だからそれが極めて分かりやすい形で国民の目の前に晒されたに過ぎない。
だから公務員改革なんだと、急進的な(?)公務員改革案を主張し、役所を追いだされた
古賀氏はこの本の中で精一杯叫んでいるようだ。

それはそれほど困難なことではなく、「総理」の覚悟次第なんだということで、まだ手遅れにはなっていないと、ちょっと安心し、期待したいものです。
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by yutorisuto | 2012-10-18 13:55 | 政治・社会
「原発と日本はこうなる」 河野 太郎著 講談社 2011.11.21



現職の衆議院議員である河野太郎氏は私の期待する自民党議員の一人であるが、どうして自民党なの?っていうくらい自民党の政策に逆らっている。その一つが「反原発」である。

この本では、いわゆる「原子力村」の住人が過去40年ほどの間にどれだけの事故を起こし
それをどれだけ隠蔽し、或いはごまかそうとしてきたかを個々の事例ごとに解き明かしている。
また政界・官界・産業界・学会・マスコミにまたがる「原子力村」の実態や電気料金を決める「総括原価方式」という「うちでの小槌」で電力会社が原発推進のためにどのようにお金を垂れ流してきたか、さらに大金を投じたいわゆる核燃料サイクルがいかに失敗続きで無駄になっているか、などを解き明かしてくれる。

放射性物質であふれそうな使用済み核燃料プールがどれだけ危険か、本当に福島の事故が
起きるまで、国民は知らされずにもう既に、手遅れになりつつある
しからば原子力ナシで私達の生活は成り立つのだろうか?

著者は太陽光・風力・地熱・波力・小水力などの発電で充分まかなえる可能性があると説く。
日本は原子力に傾注しすぎて、これらの再生可能エネルギーへの取り組みで後塵を拝しているそうだ。

原発について学習するためにはなくてはならない本であると考えるとともに、この河野太郎氏は今後、大いに期待できる政治家であると感じました。



yutorisuto川柳
「 原発は 誰が望んで 再稼動 」








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by yutorisuto | 2012-10-11 13:54 | 原発問題
「円高はどこまで続くか」藤田 勉著 日本経済新聞出版社 2012.3.22



円高が止まらない。
リーマンショックでも、東日本大震災が起きても円高は加速している。
少子高齢化、人口減少、政治の混乱、教育水準の低下などから日本経済の長期低落傾向にあることは間違いなく、「円安期待」の根拠となっている。
しかし、この著者によれば、1971年7月の360円から現在まで、円ドル相場は一貫して「円高」であったという。過去40年間と同様、年率4%で円高ドル安がすすめば10年後の2022年には1ドル52円になるという恐ろしい計算(可能性)である。
日本はもはや貿易立国ではなく投資立国へと変化しており、経済が停滞しても貿易収支が赤字になっても経常収支の黒字は当分続くようです。
従って米経済の回復などによる調整はあるものの、円高の基調は変わらない、

尤も可能性としては、国債暴落、円暴落、経常収支の赤字転落も考えられ、財政破綻や
IMF管理に陥る「劇薬」シナリオも想定される。
このまま放漫財政を続けるのではなく、まだ余裕のあるうちに財政を立て直すことが必要である。
その手段としては歳出削減、資産売却、増税をバランスよく実行した場合の効果のほうが大きいことが世界の定説であり、「野田政権」のように消費増税一辺倒のやりかたはIMFの分析によれば財政再建が失敗するパターンであると言う。、

著者はシティグループ証券の幹部であり、そのシンクタンクのトップという視点を生かした分析はデータに基づく根拠も示めされており、「野田政権」幹部に是非読んで欲しい一冊
である。
私達も「10年後1ドル50円」という可能性を考えておく必要性もありそうです。


yutorisuto川柳
「 円安を 期待したって 無理かもね 」






miecicaaです。

今日の川柳について、さすがに

「 もうちょっとなんとかならないんですか? 」とyutorisutoさんに詰め寄りましたら

「 せやけどこれは結構いい作品やで 」と言われました。


・・・。
miecicaaには難しくて分からないです。




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by yutorisuto | 2012-10-03 13:59 | 経済