日々読み続けるyutorisutoのひとりごと


by yutorisuto
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カテゴリ:経済( 13 )

「 財務省 」榊原英資 著 2012.6.新潮新書



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歴代の政権をコントロールし、省庁の中の省庁といわれ霞が関に君臨する財務省は巨悪なのか、「ミスター円」と呼ばれた元大蔵省財務官の榊原英資氏のどちらかといえば「財務省肯定論」といえるでしょうか?

著者は財務官僚がどのように政治とかかわり、国を動かしているか、特に庶民からは見えないトップクラスの人事に絡めて、その実態を解き明かしている。

その意味では興味深い本ではあるが、著者はやっぱり元高級官僚であり、その視点からの見方であるのは、少々気になる。

たとえばトップクラスの天下りやわたりについて述べられているが、当然のこととして書かれていて、そこには批判はない。

また「日本の公務員の数は他の先進国に比べて圧倒的に少なく、かつ全公務員に支払われる給与総額はGDPの6%と先進国では最低」といった表現があるが、これは特殊法人の存在や高額所得者であるキャリア官僚の給与待遇を総額の中に隠して、ごまかしているようにも思える。




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「 官僚が 偉い日本は 良い国か 」






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by yutorisuto | 2014-03-04 13:23 | 経済
「里山資本主義」 藻谷浩介 NHK広島取材班 著 2013.7.㈱KADOKAWA



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キーワードは「マッチョな20世紀からしなやかな21世紀へ」。
ひたすらアメリカ型のマネー至上主義のグローバルスタンダードに踊らされて、成長を追い求めて世界第2位の経済大国へと登りつめた日本。
その結果、バブルが崩壊した後は、少子高齢化の波とともに荒廃した田舎と荒廃しつつある都会を目の当たりにして、立ちすくんでいるのが今の日本である。

こんな中で「夢よもう一度」とばかり、成長々々と叫ぶ政治家や一部の評論家とは一線を画し、「里山」に戻れと主張するこの本は一読すべきものだと思う。

そのモデルとしてヨーロッパの人口1000万人に満たない小国ではあるが、2009年のギリシャ危機がきっかけとなったヨーロッパの大混乱の中、安定した経済を維持しているオーストリアが紹介されている。

一人当たりGDPは日本の17位をしのぐ11位(2011年ジエトロ発表)。
10年前まではこの国もエネルギーを石油やガスに頼っていたのだが、今は最も身近な資源である木材を大切に使って技術開発を進め、木材ペレットによってエネルギーを賄い、雇用を増やし、石油やガスの輸入代金の向上に振り回されることもなく、近くのチェルノブイリの原発事故の恐怖から、脱原発を実現しているのである。

もちろん山間の小国であるオーストリアと10倍以上の人口をもつ日本とを一緒にできないと言うことはあるでしょうが、日本でも今、田舎(里山)を見直す動きも少しずつではあるが、広がってきており、他国にはない海洋資源の可能性も大きい。

アメリカ型の資本主義ではなく、日本独自の「里山資本主義」の必要性を示唆する必読の書であると思う。




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「 里山を 放置するトガ 後世に 」
「 里山を 大事にすれば 笑顔になれる 」




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by yutorisuto | 2014-02-06 14:25 | 経済

「バブルの死角 日本人が損するカラクリ」 岩本沙弓 著2013.5.12 集英社新書


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著者は若手の経済評論家で、もとは日・米・加・豪の金融機関で外国為替・短期金融市場
取引のトレーディング業務に従事。
その実務経験をもとに、現在起こっている日本の経済・財政・国際金融などを分かりやすく解説し、問題点を浮き彫りにしている。

今、アベノミクスのもとで日本では「スクリューフレーション」が起こっているという。
景気停滞と物価上昇の中で、中間層が没落する状態をいう言葉だそうだ。
物価目標を2%上昇に設定し、デフレ脱却という言葉の独り歩きはスクリューフレーションの
進行を隠して、中間層を疲弊させる。
中間層にとっては、所得が上がらない状況の中では、実質的にはすでにインフレ状態にあるのと同じであろう。

こんな中、国はますます格差を広げる消費税を上げる予定である。
「輸出還付金」という言葉を知ってますか?
私は知らなかったのですが、今、国庫に入る消費税は約10兆円であるが、その25%ほどの2.5兆円が消費税の中から、輸出還付金として輸出企業へ支払われているそうだ。
そしてその約1,2兆円が輸出企業上位20社の懐へ流れ込んでいる。

ここでも中間層からの搾取の構造が見られる。

このまま金融緩和が進み、大企業優遇の税制等のシステムが進めばまた庶民を直撃するバブルが生じ、そして弾ける悲劇が日本人を直撃し、その富はどこかへ行ってしまうのでは?

アベノミクスにだまされないように、ぜひこの本を読むべきですよ・・・・




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「 バブル見た 日本は懲りずに またバブル 」







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by yutorisuto | 2013-11-19 13:42 | 経済
「外資系の流儀」 佐藤智恵 著2012.9.20  新潮新書



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外資系企業というとなんとなく、一流のオフィスで、身だしなみの良いビジネスマン・ウーマンを想像する。確かにグローバル企業のビジネスパーソンは高給取りでカッコイイ!

だけどグローバル企業の組織は「お金を儲けることを目的に最適化された組織であるそうな!
よって「成長なきものは辞めよ」「就職初日からフル稼働で働く」「会社の悪口は言わない」
・・・・成果主義を最大限楽しむくらい、「タフな身体と心」の持ち主でないとうまくいかない。

心が繊細な人には無理のようだ。金儲けの戦士になるのに、デリケートな心は不要、羞恥心
などかなぐり捨てて自己アピールして、任務を全うするのみである。

この本を読んで、なおかつ外資系で働きたい人がいれば、その人は成功間違いなし・・・





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「 高給を とるのはやっぱり 無理かな~ 」





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by yutorisuto | 2013-10-29 13:44 | 経済

『 TPP亡国論 』

「 TPP亡国論 」 中野 剛志著 2011.3.22 集英社新書


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2013.3.15、安倍総理はTPP交渉に参加を表明した。
この本の著者は経済産業省出身の経済思想家で、2年以上前からTPP反対論を展開してきた。
その理由は「アメリカの仕掛けた罠!日本はまたはまるのか!?」という点につきるようです。

アメリカの基本戦略は[輸出倍増」であり、そのターゲットは日本しかない。
なぜならその他の参加国はいずれの国内市場は小さく、一次産品輸出国であり、輸出依存国なのである。
したがってアメリカは日本への農産物輸出の拡大を狙ってTPPを仕掛けている。
他の参加国のなかには、日本と同じ利害や国内事情を共有する国はなく、提携して多数派をつくる余地もなく、不利なルールを押し付けられることになる。
TPPの狙いはアメリカが他の参加国とともに、農産物の市場開放を押し付け、日本包囲網を敷くことにある。
農業・食糧による世界支配を目論む戦略に乗せられて、農業崩壊につながる関税撤廃など、
持って他であるというのが、著者の意見のようだ。

しかし、日本が参加しなかった場合の日米関係や、農業を聖域とする日本がTPPから抜けた場合どうなるのか、という点についてはこの本からは良く分からない。

ともあれ、賽は投げられたのであり、後は推移を見守るしかないようですね!




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「 ティティピー 助け合うのが パートナー  」




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by yutorisuto | 2013-07-23 15:45 | 経済

『 新・国富論 』

「 新・国府論 」 浜 矩子著 2012.12.20 ㈱文藝春秋



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(英語のshare(シェア)は占有率の意味で使われるが、本来、分配すると いう意味
である・・・・)

「ヒト・モノ・カネが国境を越えて移動するグローバル経済では、カネがヒト・モノを
引っぱり回し、企業が成長しても人々は幸せにならない。
国民国家も機能不全に陥っている。
アダム・スミスの「国富論」に立ち返り、企業と国と人の幸福な関係を再び築く経済を考える」
ための書である。アダム・スミスを道ずれに、グローバル経済の様々な現象を巡り巡って、
たどりついたところは、「グローバル時代は奪い合いの時代にあらず、分かち合いの時代なり」
という著者の従来からの主張にたどりつく。
国家が「通貨安」を誘導して、やみくもに「成長」を図ろうとする時代ではないと断じている。

円安・成長論者とどちらが、正しいかは私にはわからないが、現在優勢な主張のみではなくて、
反成長・脱成長論ともいうべき「浜 先生(同志社大学・院 教授)」の主張にも耳を傾ける
必要もあるのでは?



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「 これからは 奪い合うより 分かち合え 」





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by yutorisuto | 2013-07-03 12:22 | 経済
「なぜ日本経済は世界最強と言われるのか」 ぐっちーさん 著 2012.10.130 東邦出版㈱


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「2013年1月18日,日はまた昇る」著者山口正洋氏(ぐっちーさんはブログのペンネーム)
の頼もしい「ご宣託」である。

私たちは中国や韓国に対して負け組であると思い込んでいるが、アメリカでの評価は真逆であるそうだ。
中国、韓国では日本の工作機械がなければ生産できない(東日本大震災時、生産がストップした)し、「ipod」の部品の40%が、ボーイング787の部品の45%が日本製だとかはアメリカではかなり常識的だそうです。
もっともボーイングのほうは今ちょっと具合が悪いようですが・・・・・
とにかく日本は世界経済のアンカー約であり、日本こそが救世主であるという論が、日本での悲観論とは逆に目アメリカでは主流を占めているという。

日本経済への評価がたかいから「円高」であり、インフレターゲット2%とかで「円安」誘導
するなんて、せっかくの高評価に逆らって国をおとしめることになる。

よくいわれる企業の国外脱出で産業の空洞化が起きるとの議論は海外への脱出の本当の理由は、がんじがらめの規制から逃げ出しているのであって、円高が主な原因ではない。
日本はGDPに占める輸出依存度は15%であり、たかだかそれだけの輸出企業のために高い評価の「円」を下げるなんて・・・・・・


この本は今まで私が抱いていて、誰も答えてくれなかった経済や為替に関する「疑問」、「なぜ
円高が悪いのか」に対し、やっと「悪くない」と答えてくれたものです。
その主張の正否は別として、ぜひとも読むべき本だと思います。





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「 円高で 国滅びるとは 大ウソだ 」






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by yutorisuto | 2013-05-27 13:32 | 経済
「日本農業への正しい絶望法」 神門 善久 著 2012.9.2030 新潮新書


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著者によれば「有機栽培」「規制緩和」「企業の参入」等のキーワードをちりばめてマスコミ
や識者が持て囃す[農業ブーム]は虚妄に満ちているそうだ。
「農家・農地・消費者の惨状に正しく絶望することからしか農業再生はあり得ない」

日本農業の本来のつ読むは技能の集積にある。
大規模・小規模、化石エネルギー多投入型・粗放型、有機栽培・慣行栽培などを問わず、
マニュアル依存型農業が横行し、有機栽培などのもっともらしい能書きや生産者の顔写真を
張ったりの宣伝重視の農産物を「国産農産物は安全でおいしい」と盲目的に信じる消費者の
味覚の低下もあって日本農業の技能低下を招いている。

[農地法]の適用もでたらめで、農地のはずがいつの間にか駐車場になっていたり、宅地と
して売られていたり。農地特に水田は、集落共同体で水利の管理が必要なのに、それも
できなくなっている・・・・・・

とにかく早く農地と農業を守る手立てを講じないと、日本農業は壊滅するとの危機意識にあふれた著作であり、若い世代、子供を持つ若いお母さんの世代にぜひ読んでほしい本である。



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「 兼業の 農家は 結構お金持ち 」







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by yutorisuto | 2013-05-21 12:47 | 経済

「これからの保険選び」

「これからの保険選び」 恒畑 光哉著 2012.6 幻冬社



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「 保険プロ 自分の保険 どうしてる? 」



保険のプロ ベスト30人が教える・・・・とサブタイトルがついていて、消費者向けの
本かと読み始めたが、どうもそうではないようだ。

どちらかと言えば同業の保険募集人が勉強のために読む本だと思った。もちろん一般の人が「保険選び」ではなく「代理店選び」の参考にするのは一向にかまわないですが・・・・

「私が入っている保険」という欄があり、いわゆるプロといわれる人の背景や考え方が
垣間見えて面白かった。





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by yutorisuto | 2012-10-23 09:40 | 経済
「円高はどこまで続くか」藤田 勉著 日本経済新聞出版社 2012.3.22



円高が止まらない。
リーマンショックでも、東日本大震災が起きても円高は加速している。
少子高齢化、人口減少、政治の混乱、教育水準の低下などから日本経済の長期低落傾向にあることは間違いなく、「円安期待」の根拠となっている。
しかし、この著者によれば、1971年7月の360円から現在まで、円ドル相場は一貫して「円高」であったという。過去40年間と同様、年率4%で円高ドル安がすすめば10年後の2022年には1ドル52円になるという恐ろしい計算(可能性)である。
日本はもはや貿易立国ではなく投資立国へと変化しており、経済が停滞しても貿易収支が赤字になっても経常収支の黒字は当分続くようです。
従って米経済の回復などによる調整はあるものの、円高の基調は変わらない、

尤も可能性としては、国債暴落、円暴落、経常収支の赤字転落も考えられ、財政破綻や
IMF管理に陥る「劇薬」シナリオも想定される。
このまま放漫財政を続けるのではなく、まだ余裕のあるうちに財政を立て直すことが必要である。
その手段としては歳出削減、資産売却、増税をバランスよく実行した場合の効果のほうが大きいことが世界の定説であり、「野田政権」のように消費増税一辺倒のやりかたはIMFの分析によれば財政再建が失敗するパターンであると言う。、

著者はシティグループ証券の幹部であり、そのシンクタンクのトップという視点を生かした分析はデータに基づく根拠も示めされており、「野田政権」幹部に是非読んで欲しい一冊
である。
私達も「10年後1ドル50円」という可能性を考えておく必要性もありそうです。


yutorisuto川柳
「 円安を 期待したって 無理かもね 」






miecicaaです。

今日の川柳について、さすがに

「 もうちょっとなんとかならないんですか? 」とyutorisutoさんに詰め寄りましたら

「 せやけどこれは結構いい作品やで 」と言われました。


・・・。
miecicaaには難しくて分からないです。




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by yutorisuto | 2012-10-03 13:59 | 経済