日々読み続けるyutorisutoのひとりごと


by yutorisuto
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カテゴリ:小説( 29 )

「流星ワゴン」 重松 清著 2005.2.15 講談社文庫

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重松 清氏は直木賞、山本周五郎賞、吉川英治文学賞、毎日出版文化賞などを受賞し、多くの
ドキュメンタリー作品も手掛ける人気作家。
この作品は2015年1月、西島秀俊・香川照之・井川遥などの人気俳優を起用して連続ドラマ化され、話題となった。

リストラと家庭の崩壊で、絶望し、死の淵にある男の元へ
ずっと疎遠であった故郷の父親が現在の男と同い年の姿で現れる。
案内したのは、交通事故で、突然命を奪われ、自分の死を納得できていない父と息子の二人ずれの幽霊(?)である。
父と息子に送りこまれて男は同い年の父親と一緒に
過去の世界で、もう一度「やり直」そうと試みる。

「やり直し」て、結果をかえられるのか?
男はいろいろ変えようとこころみるが・・・・


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「 できるなら 生まれ代わって やり直したい 」




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by yutorisuto | 2015-08-13 15:50 | 小説
「 逆転の ドラマ「 ルーズベルト・ゲーム 」 池井戸 潤 著 2014.3.14 講談社文庫


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野球好きで知られた元アメリカ大統領のルーズベルトがかって言ったとされる「一番面白い
野球のスコアは8対7だ」からとったタイトルである。逆転、また逆転の試合は確かに面白い。

これは野球の試合に限らず、企業ドラマでも同じことだろう。この作品は企業とそこに所属
する実業団の野球チームの両方の大逆転ドラマである。
金融危機後の不況で業績が急速に悪化し、リストラまで余儀なくされる。その余波を受けて、
成績の低迷する野球部も廃部というピンチに見舞われる。果たしてその打開策は?

2013年流行語大賞にも選ばれたテレビドラマ「半沢直樹」の「倍返し」が大ヒットし、2014年
にはこの「ルーズベルト・ゲーム」がドラマ化された。

この作家は2010年「下町ロケット」で直木賞を受賞するなど、今大当たりしているが、その
魅力は読みやすい文章とシンプルな構成にある。文句なしに面白い作品である。
はいつも 面白い」


野球好きで知られた元アメリカ大統領のルーズベルトがかって言ったとされる「一番面白い
野球のスコアは8対7だ」からとったタイトルである。逆転、また逆転の試合は確かに面白い。

これは野球の試合に限らず、企業ドラマでも同じことだろう。この作品は企業とそこに所属
する実業団の野球チームの両方の大逆転ドラマである。
金融危機後の不況で業績が急速に悪化し、リストラまで余儀なくされる。その余波を受けて、
成績の低迷する野球部も廃部というピンチに見舞われる。果たしてその打開策は?

2013年流行語大賞にも選ばれたテレビドラマ「半沢直樹」の「倍返し」が大ヒットし、2014年
にはこの「ルーズベルト・ゲーム」がドラマ化された。

この作家は2010年「下町ロケット」で直木賞を受賞するなど、今大当たりしているが、その
魅力は読みやすい文章とシンプルな構成にある。文句なしに面白い作品である。



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「 逆転の ドラマはいつも 面白い」



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by yutorisuto | 2015-07-30 16:15 | 小説
「 瑠璃色の涙 」 泉ウタマロ 著 2013.8.5 株式会社プレジデント社


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人が死に、霊になってもとの身体を離れ、もと居た世界を眺めると、当然のことながら違ったものが、見えてくる。

そこには生きていた頃とは違った悲しみや喜びがあふれている。そんな世界を信じる人にとっては、おそらく、この作品は[瑠璃色」の宝石のような輝きを持っていることと思う。

そんなことを信じない私にとってもこの作品を読めば、美しい世界、清らかな涙の世界をのぞき見させてもらえる。

内容には理解しがたいものはあるが、理屈抜きで読むべき小品であろう。
言ってみれば少女小説の世界かも知れない。



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「 霊界も 現世も同じ 心の世界 」






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by yutorisuto | 2015-07-24 16:31 | 小説
「誰か Somebodey」宮部 みゆき 著 2007.12.10 文春文庫


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宮部みゆきは「直木賞」をはじめ「芳川栄治文学賞」「山本周五郎賞」「日本SF大賞」など
数々の賞をとっている稀代のストーリーテラーだと言われている。

この作品でもその本領がいかんなく発揮されている。
明るい穏やかな日常性の中に、それだけに、なにか訳の分からない恐ろしさもあって読者を引き込んでしまう。

彼女の作品の登場人物は連作的に他の作品の中に再登場することがある。
この作品の主人公「杉村三郎」はその後「名もなき毒」で再登場している。両作品ともテレビドラマ化されている。

そういえば宮部作品はテレビドラマ化されやすい雰囲気を持っているようだ。




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「 日常の コーヒーを飲みつつ なぞ解きを 」







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by yutorisuto | 2014-09-12 14:30 | 小説
「同期」今野 敏著 2012.7.13 講談社文庫


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この作家のお得意の警察もの。警視庁捜査1課の若手刑事が主人公。殺された暴力団員の捜査
で、組織犯罪対策部が行う組事務所の家宅捜査を応援中、逃げ出した組員を追いかけたが、
逃走犯から突然、発砲され、危うく同期入庁の友人に助けられる。友人は公安部門に所属している。

その友人が突然「懲戒免職」になり、連絡が取れなくなり、人事部門に問い合わせても、人事記録が抹消されていて所在がつかめない。

友人を探しながら、暴力団員殺害事件に取り組む若手刑事は、警察庁や警視庁公安部が絡む
難しい状況の中で、公安部門のキャリア警察官僚や現場一筋のベテラン刑事の間でもまれながら大きく成長していく。

この作者の登場人物は、最初は組織をバックに横暴な態度をとっていても、いずれ「おそれいりました」となるのが分かっているので、安心して読み進められるが、そこまでの過程は
やはりハラハラでお面白い読み物である。



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「 警察は 上が威張るが 下も負けず 」





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by yutorisuto | 2014-09-04 13:54 | 小説
「アトランティス殲滅計画を阻め!(上下)」アンディ・マクダーモット著 2012.9.25 ソフトバンク文庫


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1974年イギリス生まれの冒険小説のホープのデビュー作。
アトランティスは欧米の冒険小説界ではもっともポピュラーなテーマであり、誰もが知っている伝説、さまざまな可能性が想像されつくした題材をデビュー作に選んだ作者の意気に拍手を送りたい。

アトランティスといえば太平洋か太平洋の海底に沈んでいるイメージがあるが、この小説の主人公、アメリカ人の若い女性考古学者が駆け巡る舞台はイランの砂漠、ブラジル・アマゾンの奥地やヒマラヤの山中、ジブラルタ海峡近くの海底など、その広がりに驚かされる。

内容は恋と冒険のオンパレードで、荒唐無稽に感じられるかもしれないが、そんなことにはお構いなしに我々を引っぱりまわしてくれる。

読者としては引っぱられてついていくしかない。




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「 太古から 眠る遺跡も 目をさます 」







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by yutorisuto | 2014-07-16 14:06 | 小説
「 天皇の船 」 麻野 涼著 2000.10.20 ㈱文藝春秋



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終戦後、ブラジルの日本人移民社会では太平洋戦争の結果について日本人移民社会を「勝ち組」「負け組」に二分して、日本が勝った、負けたと真剣な争いが起きた。
その頃架空の宮家を名乗った詐欺を働き、荒稼ぎをする輩も出現した。
時は流れ1988年、日本とブラジルで起きた二つの殺人事件を追う男女の日系人ジャーナリスト
によって謎がとかれてゆく。

著者はフリーライターで、ブラジルを中心とする日本人移民史・現代史をライフワークにするというだけあって、ブラジル日系社会の現状がよくわかる作品に仕上がっている。
ブラジル・ワールドカップ開催の機会にブラジルと日本の昔の関わりを考えるのも面白いと思う。




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「 ブラジルに 日系移民の 苦労あり 」





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by yutorisuto | 2014-06-24 13:15 | 小説
「 ジェノサイド(上下) 」 高野和明著 2013.12.25 角川文庫


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この作品は2010.4~2011.4に連載され、2011.3、単行本発行を経て文庫化されたもの。
「山田風太郎賞」や「日本推理作家協会賞」を受賞したヒット作品である。

物語は最初、アフリカ中部、コンゴからの傭兵たちの脱出劇、日本での公安機関に追われながらの大学院生の不治の病を治す奇蹟の薬作り、アメリカ・ワシントンDCでの大統領を中心とした政治の世界の陰謀の三つがその脈絡が分からないまま、同時並行で動き出す。

やがてその流れは、現人類よりはるかに高度の知能を持つ新しい人類の生存を守るという目的に収れんされていくことになるのだが、現人類の持つ、知性や善意とその残虐さを絡ませながら、大きなスケールで物語を進行させる作者の力がエンターテーメント性豊かな作品に仕上がっている。

一部、創薬の化学の表現など、訳の分からない(私には理解できないということ)部分もあるが、一気に読ませる大変面白い作品である。




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「 人類を 超える知能は 恐ろしい 」





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by yutorisuto | 2014-06-10 13:49 | 小説
「 四日間の奇蹟 」 浅倉卓弥著 2003.1.22 株式会社宝島社




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宝島社などが主催する「このミステリーがすごい!」大賞の第1回(2002年)受賞作品。
(余談だが、賞金は1200万円だそうだ)

内容は若いピアニストが留学先のオーストリアで、両親を強盗に殺された幼児を助けるて逃げるが、その際銃弾で左手薬指を失う。
ピアニストとしては致命的だ。幼児を連れ帰り、両親とともに育て、8年後少女は15歳になっているが、先天的に能の一部に欠損があり、言葉もうまくしゃべれないが、ピアノ演奏には才能があり、演奏会に呼ばれて、2人で出かける生活をしている。
そんなある日、呼ばれた先で少女とその施設の女子職員がヘリコプターの墜落事故に巻き込まれ、女子署員は重傷を負い、生死の境をさまよう。女性の「心」が少女の身体に乗り移って、生死の境をさまよう身体から4日間だけの自由を与えられた「心」を描いた先品。

文章がしっかりしているので、読みやすく、一気に読ませてホロリとさせる、お勧め作品で
ある。




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「 4日間 たった4日の 命を生きる 」





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by yutorisuto | 2014-06-03 13:39 | 小説
「 ナニカアル 」 桐野 夏生著 2010.2.25 株式会社新潮社


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著者は「江戸川乱歩賞」や「日本推理作家協会賞」「直木賞」を受賞しているサスペンス系の作家である。
だからこの作品もそのつもりで読み始めたが、全然違ったジャンルで想定外であった。

「放浪記」で知られた女流作家・林芙美子の秘められた愛を通じて「書くこと」と「愛すること」に必死で生きた一人の女性の物語である。

従軍作家として何度も占領地へ派遣され、戦争の現実に翻弄される作家の様子がうかがいしれて、面白い作品に仕上がっている。さすがに文章がしっかりしており読みやすい。

最後にちょっとしたどんでん返しも用意されており、お勧めの一冊である。




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「 愛により 女は強く 生き抜ける 」





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by yutorisuto | 2014-05-22 14:15 | 小説