『 ジェノサイド (上下) 』
2014年 06月 10日
「 ジェノサイド(上下) 」 高野和明著 2013.12.25 角川文庫
この作品は2010.4~2011.4に連載され、2011.3、単行本発行を経て文庫化されたもの。
「山田風太郎賞」や「日本推理作家協会賞」を受賞したヒット作品である。
物語は最初、アフリカ中部、コンゴからの傭兵たちの脱出劇、日本での公安機関に追われながらの大学院生の不治の病を治す奇蹟の薬作り、アメリカ・ワシントンDCでの大統領を中心とした政治の世界の陰謀の三つがその脈絡が分からないまま、同時並行で動き出す。
やがてその流れは、現人類よりはるかに高度の知能を持つ新しい人類の生存を守るという目的に収れんされていくことになるのだが、現人類の持つ、知性や善意とその残虐さを絡ませながら、大きなスケールで物語を進行させる作者の力がエンターテーメント性豊かな作品に仕上がっている。
一部、創薬の化学の表現など、訳の分からない(私には理解できないということ)部分もあるが、一気に読ませる大変面白い作品である。
本の森カフェ・読後川柳
「 人類を 超える知能は 恐ろしい 」
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一部、創薬の化学の表現など、訳の分からない(私には理解できないということ)部分もあるが、一気に読ませる大変面白い作品である。
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by yutorisuto
| 2014-06-10 13:49
| 小説