「狼は瞑らない」 樋口 明雄 著 2003.11.18 ハルキ文庫
本の森カフェ・読後川柳
「 雪山に 洗われ人は 無垢になり 」
本書の「解説」によれば、「この作品は山岳冒険小説という巨峰に作者(樋口明雄)が
打ち込んだハーケン。それは確かな道しるべとなり、私たち読者を感動の頂点へと導いて
くれる」とある。
確かにかって「元警視庁警備部」のSPとして政治家の警護をしていて、いまは北アルプスと
立山連峰に挟まれた山岳地帯で遭難者を救助する山岳警備隊の隊員のもとに送り込まれた
暗殺者の集団とくれば、広大な山岳地帯を背景とするが、そこは限りなく閉ざされた世界で、
雨風に打たれ、雪崩に巻き込まれて滑落するなど、次から次へと危機が襲ってくる。
まさにハラハラドキドキの山岳冒険の世界である。
作者は南アルプスのふもとで、釣りと野良仕事のかたわら、冒険小説の執筆にいそしんで
いるという。羨ましいような環境だが、それだけに十分に練られた構想は雄大で、自然と
そこに引かれる人々を描いて大変興味深い作品に仕上がっている。
本の森カフェ・読後川柳
「 雪山に 洗われ人は 無垢になり 」
本書の「解説」によれば、「この作品は山岳冒険小説という巨峰に作者(樋口明雄)が
打ち込んだハーケン。それは確かな道しるべとなり、私たち読者を感動の頂点へと導いて
くれる」とある。
確かにかって「元警視庁警備部」のSPとして政治家の警護をしていて、いまは北アルプスと
立山連峰に挟まれた山岳地帯で遭難者を救助する山岳警備隊の隊員のもとに送り込まれた
暗殺者の集団とくれば、広大な山岳地帯を背景とするが、そこは限りなく閉ざされた世界で、
雨風に打たれ、雪崩に巻き込まれて滑落するなど、次から次へと危機が襲ってくる。
まさにハラハラドキドキの山岳冒険の世界である。
作者は南アルプスのふもとで、釣りと野良仕事のかたわら、冒険小説の執筆にいそしんで
いるという。羨ましいような環境だが、それだけに十分に練られた構想は雄大で、自然と
そこに引かれる人々を描いて大変興味深い作品に仕上がっている。
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by yutorisuto
| 2016-09-14 13:01